
高齢者の一人暮らしを支える民間サービス一覧|家事代行・配食・見守り機器の選び方と費用【2026年版】
高齢者の一人暮らしを支える民間サービス一覧|家事代行・配食・見守り機器の選び方と費用【2026年版】
「介護保険のサービスだけでは、掃除や買い物まで手が回らない」「親が一人で食事をきちんと取れているか心配」——大阪をはじめ関西エリアで一人暮らしをされる高齢の親御さまについて、こうしたご相談を子世代の方から多くいただきます。
介護保険は、要介護認定を受けた方が対象で、使える内容にも細かな決まりがあります。そのため、日常のちょっとした困りごとは、保険の外にある民間サービスで補うのが現実的です。
この記事では、高齢者の一人暮らしを支える民間サービスを、家事代行・配食・見守り機器・移動支援の4分野に整理し、2026年現在の費用の目安と選び方を解説します。公的な制度については「高齢者の一人暮らしを支える自治体支援制度まとめ(2026年最新版)」で詳しくまとめていますので、まず公的支援を確認したうえで、足りない部分を本記事でお探しください。
民間サービスの費用の目安(一覧)
まず全体像です。金額は事業者や地域によって幅がありますので、目安としてご覧ください。
| 分野 | 主なサービス | 費用の目安 | 向いている状況 |
|---|---|---|---|
| 家事代行 | 掃除・洗濯・買い物・調理 | 1時間3,000円前後+交通費 | 掃除や重い買い物が負担になってきた |
| 配食 | 弁当の宅配・安否確認 | 1食500〜900円程度 | 食事の準備が難しい、栄養が偏りがち |
| 見守り機器 | センサー・通報装置・カメラ | 月2,000〜5,000円程度+初期費用 | 遠方で毎日は様子を見に行けない |
| 訪問型見守り | スタッフの定期訪問・会話 | 月3,000〜10,000円程度 | 機械だけでは不安、話し相手も必要 |
| 移動支援 | 通院同行・介護タクシー | 1回2,000〜5,000円程度 | 通院に付き添える家族がいない |
家事代行|介護保険では頼めない部分を補う
介護保険の訪問介護(ホームヘルプ)でも生活援助は受けられますが、本人が使う分の家事に限られるという制約があります。同居家族の分の調理、大掃除、庭の手入れ、来客の対応などは対象外とされており、こうした部分は民間の家事代行が受け皿になります。
2026年現在、高齢者向けの家事代行は1時間3,000円前後が一つの目安とされ、これに交通費が加わるのが一般的です。定期契約にすると単価が下がる事業者もあります。
選ぶ際は次の点を確認しておくと安心です。
- できること・できないことの線引き(医療的なケアや身体介護は範囲外の場合が多い)
- スタッフの交代頻度(毎回違う人だと本人が疲れてしまうことがあります)
- 鍵の預かり方と管理方法
- 損害保険への加入の有無
配食サービス|「食事」と「安否確認」を同時に
配食サービスは、栄養バランスの取れた食事を届けるだけでなく、手渡しでの配達を通じて安否確認を兼ねられる点が大きな利点です。自治体によっては、65歳以上の一人暮らしの方などを対象に、見守りを兼ねた配食を実施しているところもあります(例:東京都葛飾区の見守り配食サービス)。関西でも同様の事業を行う市区町村がありますので、お住まいの地域の高齢福祉窓口でご確認ください。
費用は配達料込みで1食500〜900円程度が目安とされ、内容によっては1,000円を超えることもあります。刻み食やカロリー調整食など、体調に合わせた対応ができるかも確認したいところです。
注意点として、玄関先に置いておく形の配達では安否確認になりません。手渡しが原則か、不在時にどう対応するかを契約前に確かめてください。
見守り機器|遠方の家族の「毎日」を支える
センサー・通報装置・カメラなどの機器型は、月2,000〜5,000円程度に初期費用が加わるのが目安です。電気ポットや冷蔵庫の使用状況を通知するタイプ、人感センサーで一定時間動きがないと知らせるタイプ、緊急ボタンを押すと通報されるタイプなど、仕組みはさまざまです。
機器を選ぶときに見落とされがちなのが、通報が届いた後に誰が駆けつけるかです。通知だけのサービスと、スタッフが実際に駆けつけるサービスでは費用も安心感も変わります。種類ごとの詳しい比較は「高齢者見守りサービス比較2026|離れて暮らす親に最適な自治体・民間・NPOの選び方」をご覧ください。
移動支援|通院の付き添いという大きな課題
高齢になると通院の頻度が増える一方、付き添える家族が近くにいないケースは少なくありません。介護保険の「通院等乗降介助」は要介護認定と条件が必要なため、対象にならない場合は民間の介護タクシーや、NPO・社会福祉協議会の移動サービスを利用することになります。
料金は距離と介助の内容によりますが、1回2,000〜5,000円程度が一つの目安です。車いすの乗降介助、院内での付き添い、薬の受け取りまで含まれるかで費用が変わりますので、必要な範囲を伝えて見積もりを取ってください。
民間サービスを選ぶときの3つのチェックポイント
-
公的支援を先に確認する
- 同じ内容が自治体の事業として安く利用できる場合があります
- まずは地域包括支援センターに相談し、使える制度を確認してから民間を検討する
-
「点」ではなく「線」で考える
- 家事代行・配食・見守りを別々の事業者に頼むと、連絡先が増えて本人が混乱することがあります
- 複数を一つの窓口でまとめられるかは、長い目で見ると大きな差になります
-
将来の変化に対応できるか
- 今は家事支援だけでも、入院や施設入所の場面では身元保証が必要になります
- そのときに一から事業者を探さずに済むかを、あらかじめ考えておくと安心です
いきいきつながる会の生活支援
NPO法人いきいきつながる会では、大阪を拠点に関西エリアで、日常の生活支援から見守り、身元保証、終活、死後事務までをワンストップでお受けしています。
「買い物と通院の付き添いだけお願いしたい」といった部分的なご依頼から、「入院のときの保証人も含めて将来まとめて任せたい」というご相談まで、必要な範囲に合わせてご提案いたします。NPO法人として、営利目的ではなく地域の高齢者支援を続けてきました。
よくある質問(FAQ)
Q. 介護保険を使っていても、民間サービスは併用できますか?
A. 併用できます。介護保険では対象外となる家事(同居家族の分の調理、大掃除、庭仕事など)や、通院の院内付き添いなどを民間サービスで補う形が一般的です。ケアマネジャーがいる場合は、併用の内容を共有しておくと調整がスムーズです。
Q. 費用を抑える方法はありますか?
A. まず自治体の事業を確認することをおすすめします。配食や見守り、緊急通報装置などは、自治体が費用の一部を負担している例があります。内容や対象は市区町村ごとに異なりますので、地域包括支援センターにご相談ください。
Q. 本人がサービスの利用を嫌がります。どうすればよいですか?
A. 「見守られる」という言い方に抵抗を感じる方は少なくありません。配食や家事代行のように生活が楽になる実感のあるサービスから始めると、受け入れられやすい傾向があります。まずは週1回から試すという進め方もあります。
Q. 遠方に住んでいても手配できますか?
A. 可能です。遠方の子世代の方からご相談いただき、ご本人の同意を得たうえで、地元の当会が窓口となって支援を組み立てるケースが多くあります。
Q. 認知症の症状が出てきた場合も利用できますか?
A. 状況によります。契約にはご本人の意思確認が必要になるため、判断能力が低下する前のご相談をおすすめします。備え方については「認知症の親の一人暮らしはいつまで続けられる?限界サインと支える支援体制【2026年版】」もご覧ください。
まとめ|公的支援を土台に、足りない部分を民間で
高齢者の一人暮らしを支える民間サービスは、次の順序で考えると無駄がありません。
- まず自治体の制度を確認する(自治体支援制度まとめ)
- 足りない部分を民間サービスで補う(本記事)
- 入院・施設入所など将来の場面に備え、窓口を一つにまとめておく
費用や内容は事業者・地域によって異なり、制度も変更される可能性があります。最新の情報はお住まいの自治体・地域包括支援センターにもご確認ください。
「何をどこまで頼めばよいか分からない」という方は、お気軽に無料相談をご利用ください。いきいきつながる会では、生活支援から身元保証、終活まで一貫してサポートし、関西エリアで多くのご家族に伴走してまいりました。