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    強度行動障がいのある子のグループホーム選び|親なき後に備える入居準備と5つの確認点【2026年版】

    強度行動障がいのある子のグループホーム選び|親なき後に備える入居準備と5つの確認点【2026年版】

    2026年07月15日生活支援いきいきつながる会9分で読めます

    強度行動障がいのある子のグループホーム選び|親なき後に備える入居準備と5つの確認点【2026年版】

    「強度行動障がいのある我が子を受け入れてくれるグループホームが見つからない」「自分たちが動けなくなった後、この子はどこで暮らすのか」。そうした不安を抱えるご家族からのご相談が、大阪をはじめ関西エリアで年々増えています。厚生労働省の資料でも、障がい者の親の高齢化に伴う「親なき後」への備えとして、グループホームの需要は今後も増加が見込まれるとされています。

    この記事では、強度行動障がいのある方のグループホーム(共同生活援助)について、種類と選び方、受け入れ体制を見極める確認点、入居までの流れを解説します。

    強度行動障がいとグループホーム(共同生活援助)の基本

    強度行動障がいとは、自傷や他害、こだわりによる激しい混乱など、周囲の適切な支援がなければ本人や家族の生活に大きな影響が生じる状態を指す行政上の概念です。生まれつきの障がいではなく、環境との相互作用の中で現れるとされており、専門的な支援と環境調整によって落ち着いた生活を取り戻せる可能性があります。

    グループホーム(共同生活援助)は、障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービスの一つで、地域の住宅で世話人等の支援を受けながら少人数で共同生活を送る「住まい」です。施設入所と異なり、地域の中で暮らし続けられることが大きな特徴です。

    強度行動障がいのある方の場合、受け入れには手厚い人員体制と専門性が必要になるため、「どのホームでも入居できる」わけではないのが現実です。だからこそ、種類と体制を理解した上で選ぶことが重要になります。

    グループホームの種類と受け入れ体制の比較

    グループホームには主に3つの類型があります。

    類型支援体制の特徴強度行動障がいの方との相性
    介護サービス包括型事業所の職員が介護・生活支援を提供職員体制・専門研修の有無により差が大きい
    外部サービス利用型介護は外部の居宅介護事業者に委託常時の手厚い支援は受けにくい場合がある
    日中サービス支援型昼夜を通じて職員を配置する手厚い体制重度の方の受け入れを想定した類型

    2026年現在、障害支援区分4以上で行動関連項目が一定点数以上の強度行動障がいのある方を受け入れるホームには、強度行動障害支援者養成研修の修了者配置や職員の加配を要件とする加算(重度障害者支援加算)が設けられており、令和6年度の報酬改定では支援計画シートに基づく個別支援の評価も強化されました。つまり、専門研修を修了した職員がいるかどうかは、国の制度上も受け入れ体制を測る目安になっています。制度の詳細は改定される可能性があるため、最新情報は自治体や事業所にご確認ください。

    費用の目安

    利用料は障害福祉サービスの自己負担(所得に応じた上限あり)に加えて、家賃・食費・光熱水費などの実費がかかります。2026年現在、市町村民税非課税世帯等の方には家賃を補助する仕組み(特定障害者特別給付費)があり、自治体独自の家賃補助を設けている地域もあります。金額や要件は自治体により異なるため、お住まいの市区町村にご確認ください。

    見学時に確認したい5つのチェックポイント

    1. 強度行動障がいへの支援実績と研修修了者の有無 強度行動障害支援者養成研修(実践研修)の修了者が配置されているか、行動関連項目の高い方の受け入れ実績があるかを具体的に確認しましょう。

    2. 環境調整への考え方 刺激を調整できる個室環境、視覚的なスケジュール提示、こだわりへの対応方針など、「行動を抑え込む」のではなく「環境を整える」姿勢があるかが重要です。

    3. 日中活動先・医療機関との連携 生活介護等の日中活動先や、精神科・かかりつけ医との連携体制が整っているかを確認します。強度行動障がいの支援は、住まい単独ではなく地域のチームで行うものです。

    4. 緊急時・状態悪化時の対応 パニックや体調急変時の対応手順、ご家族への連絡体制、短期入所(ショートステイ)との連携があるかを確認しましょう。

    5. 家族との情報共有の頻度と方法 日々の様子をどのように報告してくれるか、面会や外泊のルールはどうかも、長く安心して任せられるかを左右します。

    いきいきつながる会の強度行動障がい支援

    NPO法人いきいきつながる会を含む「いきいきグループ」では、大阪で強度行動障がいのある方の暮らしを支える取り組みを続けてきました。グループホームでの生活支援と、ご家族への相談支援を両輪として、他の施設では受け入れが難しかった方の地域生活を支えてきた実績があります。

    また、当会はNPO法人として、障がいのあるご本人の支援だけでなく、親御さまの見守り・身元保証・終活・死後事務までワンストップでサポートできる体制を持っています。「親なき後」の備えは、お子さまの住まい探しと、親御さま自身の老後・もしもの準備を同時に進めることが大切です。複数の困りごとを"一つの窓口"で相談できるのが、当会の強みです。

    「親なき後」に備えて家族ができる準備の全体像は、「障がい者の『親なき後』問題とは?」の記事でも解説しています。あわせて、当会の支援現場の様子はYouTube対談記事でご覧いただけます。

    よくある質問(FAQ)

    Q. 強度行動障がいがあると、グループホームには入れないのでしょうか?

    A. 受け入れには専門性と体制が必要なため探すのに時間がかかることはありますが、日中サービス支援型など手厚い類型や、専門研修修了者を配置したホームでは受け入れが進んでいます。あきらめずに複数の候補を比較することが大切です。

    Q. 何歳ごろから入居を考え始めるべきですか?

    A. 決まった年齢はありませんが、親御さまが元気なうちに見学や体験利用を重ね、本人が新しい環境に慣れる時間を確保するのが望ましいとされています。「親が倒れてから慌てて探す」ことを避けるのが最大のポイントです。

    Q. 入居までの流れを教えてください。

    A. 一般的には、市区町村への障害福祉サービスの申請、障害支援区分の認定、相談支援専門員によるサービス等利用計画の作成、体験利用を経て契約という流れです。お住まいの自治体の障がい福祉窓口が起点になります。

    Q. 費用はどのくらいかかりますか?

    A. サービス利用料の自己負担(所得に応じた上限あり)に加え、家賃・食費等の実費がかかります。2026年現在、非課税世帯等には家賃補助の仕組みがあります。具体的な金額はホームと自治体によって異なるため、見学時に内訳を確認しましょう。

    Q. 入居後、家族はもう関われなくなりますか?

    A. そのようなことはありません。面会や外泊、日々の情報共有を通じてご家族は関わり続けられます。むしろホームとご家族が協力することで、ご本人の生活は安定しやすくなります。

    まとめ|住まい探しと「親なき後」の備えは同時に進める

    強度行動障がいのある方のグループホーム選びでは、次の3点を押さえましょう。

    1. 体制で選ぶ: 専門研修修了者の配置や日中サービス支援型など、制度上の受け入れ体制を確認する
    2. 環境調整の姿勢で選ぶ: 行動を抑えるのではなく、環境を整える支援方針かを見極める
    3. 早めに動く: 親御さまが元気なうちに見学・体験を重ね、本人のペースで移行する

    いきいきつながる会では、障がいのあるお子さまの暮らしの支援から、親御さまご自身の見守り・身元保証・終活まで一貫してサポートいたします。「親なき後のことが気になり始めた」「何から手をつけてよいかわからない」という方は、お一人で抱え込まず、お気軽に無料相談をご利用ください。