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    神戸市の終活支援を完全解説|相談窓口・情報登録・エンディングプラン・市立墓地の使い方【2026年版】

    神戸市の終活支援を完全解説|相談窓口・情報登録・エンディングプラン・市立墓地の使い方【2026年版】

    2025年11月16日終活いきいきつながる会運営12分で読めます

    神戸市の終活支援を完全解説|相談窓口・情報登録・エンディングプラン・市立墓地の使い方【2026年版】

    「終活を始めたいが、まずどこに相談すればいいのか」「おひとりさまで、葬儀やお墓のことが不安」――神戸市にお住まいの方から、こうしたご相談を多くいただきます。

    神戸市は、終活に関する公的支援を段階的に拡充してきた自治体です。2024年6月に「エンディングプラン・サポート事業」の相談受付を開始し、2025年10月には「こうべ終活相談窓口」と「終活情報登録制度」を新たにスタートさせています。墓地の選択肢も広がりました。

    この記事では、神戸市の終活支援4つを、対象者・申し込み先・使いどころの順に整理し、あわせて制度では担えない部分をどう補うかを、関西で高齢者支援を行うNPO法人いきいきつながる会が解説します。他の自治体の取り組みを広く比べたい方は終活支援を行う自治体一覧をご覧ください。

    ※本記事は2026年9月現在の公表情報に基づきます。制度の要件・受付状況は変更されることがあるため、利用の前に必ず神戸市の公式情報をご確認ください。

    神戸市の終活支援は4つある

    まず全体像を整理します。目的と対象がそれぞれ違うので、ご自分に当てはまるものから見ていくのが近道です。

    制度目的対象費用
    こうべ終活相談窓口終活全般の相談神戸市民無料(予約制)
    終活情報登録制度希望や連絡先を市に登録神戸市民無料
    エンディングプラン・サポート事業葬儀・納骨の生前契約を市が支援頃れる身寄りがない方相談無料+葬祭事業者への預託金
    市立墓地(合葬墓・期限付き・樹林葬)納骨先の確保神戸市民等墓地ごとに異なる

    この4つは併用できます。「まず相談窓口で整理し、必要に応じて登録・契約・墓地に進む」という順番が自然です。

    1. こうべ終活相談窓口(2025年10月開設)

    終活に関する相談を無料で受け付ける窓口です。利用には事前予約が必要で、電話またはインターネットから申し込めます。

    一般相談

    平日の9時〜17時、相談員1回60分程度。来所・電話・オンラインから選べます。神戸市版のエンディングシートを使いながら、相談員と一緒に課題を整理します。

    「何から始めればいいか分からない」「自分の人生は最後まで自分で決めたい」「家族に負担をかけたくない」――こうした漠然とした段階でも相談できるのがこの窓口の良いところです。

    専門相談

    相続や遺言、財産処分など法的な内容については、1回30分程度の専門相談があります。第1・第3木曜は司法書士、第2・第4木曜は弁護士が担当します(いずれも13時〜16時、祝日・年末年始除く)。

    遺言書をどの専門家に頼むべきか迷っている方は、遺言書は誰に頼む?弁護士・司法書士・行政書士の選び方と費用をあわせてご覧ください。

    2. 終活情報登録制度(2025年10月開始)

    もしものときに備え、重要な情報を神戸市に登録しておく制度です。登録は無料です。

    登録できる主な情報は、緊急連絡先、かかりつけ医療機関、遺言書の保管場所、エンディングノートの所在、葬儀・納骨の希望、死後事務委任契約の受任者、任意後見契約の有無などです。

    この制度の価値は「伝わる仕組み」にあります。 エンディングノートを自宅に書いても、もしものときに見つけてもらえなければ意味がありません。登録しておけば、必要なときに関係機関が内容を確認できます。

    ただし、登録自体に法的効力はありません。財産管理を任せたい、確実に希望を実行してほしいという場合は、任意後見契約や死後事務委任契約と組み合わせる必要があります。

    なお、2026年6月に成立した改正民法により成年後見制度が大きく見直されます(施行は遅くとも2028年12月まで)。任意後見を検討する際は成年後見制度の大改正で何が変わる?もあわせてご確認ください。

    3. エンディングプラン・サポート事業(2024年6月受付開始)

    頃れる身寄りがなく、ご自身の葬儀や納骨に不安を持たれる方が、葬祭事業者と生前に契約することを市が支援する仕組みです。親族がいても関係が疎遠で頼れない場合も含まれます。

    手続きの流れ

    1. 市が相談を受け、生活状況とあわせてリビングウィル(生前の意思)を確認する
    2. 市が、本事業に協力する葬祭事業者の情報を提供する
    3. 希望する葬儀・納骨の内容で合意できれば、市の相談員の立ち会いのもとで生前契約(死後事務委任契約)を結ぶ
    4. 必要な費用を葬祭事業者に預託し、市が定期的に預託金の保管状況を確認する

    注目したいのは4です。預託金をめぐるトラブルはこの分野の大きなリスクですが、市が保管状況を確認することで、個人で契約するよりも安心感が高まります。

    対象者の要件|2025年10月に緩和されました

    この事業は当初、年収・預貯金・固定資産評価額に上限を設けていました。しかし2025年10月に所得制限が撤廃され、より幅広い層が利用できるようになりました

    以前の情報を見て「自分は収入があるから対象外」と思い込んでいた方は、改めて市の窓口にご確認ください。ただし、「頃れる身寄りがない」という基本的な要件は残っています。最新の要件は必ず神戸市の公式情報でご確認ください。

    4. 市立墓地の選択肢が広がっています

    「お墓を継ぐ人がいない」という悩みに対して、神戸市は市立墓地の選択肢を増やしています。

    種類特徴
    鯥越合葬墓2018年設置。他の方とともに納骨する形式。オプションで名前プレートの掲示も可能
    期限付き墓地2025年8月整備。使用期間は15年。期間終了後は市が墓石を撤去し、遺骨を鯥越合葬墓へ移す
    樹林葬墓地個別の墓標を設けず、山林全体を墓所とする形式。自然に還ることをコンセプトとする

    期限付き墓地は、「自分の代までは墓を持ちたいが、子供に管理の負担を残したくない」という方に向いています。 15年後の行き先があらかじめ決まっているのが安心な点です。

    市立墓地は募集時期が限られており、応募要件(神戸市民であること、または納骨される方が神戸市民であることなど)もあります。永代供養全般の選び方は永代供養の種類と費用相場で解説しています。

    制度だけでは埋まらない3つの空白

    神戸市の支援は充実していますが、すべてをカバーするものではありません。ここを誤解していると、いざというときに困ります。

    空白1:日常の見守りと緊急時の駆けつけ

    市が行うのは「相談」「登録」「契約の立ち会い」が中心です。定期訪問や、体調急変時に駆けつける役割は含まれません。

    空白2:入院・施設入所時の身元保証人

    自治体が身元保証人を引き受けることはできません。入院や施設入居で保証人を求められた場面では、別の手立てが必要です。具体的な対処法は入院で身元保証人がいないと言われたらにまとめています。

    空白3:市外に引っ越したとき

    市の制度は神戸市民が対象です。子どもさんの近くへの転居や、市外の施設への入居で住民票を移すと、利用できなくなる場合があります。

    この3つは、民間やNPOのサービスで補うのが現実的です。選び方のポイントは身元保証人代行サービスとは?費用相場・対応範囲・選び方をご覧ください。

    神戸市にお住まいの方へ|進め方の目安

    順番を決めておくと、迷わずに進められます。

    1. こうべ終活相談窓口に予約し、現状を整理する(無料)
    2. 終活情報登録を行う(無料。判断能力があるうちに)
    3. 葬儀・納骨に不安があればエンディングプラン・サポート事業を相談
    4. 納骨先が未定なら市立墓地の募集時期を確認
    5. 見守り・緊急時・身元保証の空白を、民間・NPOで補う

    1と②は無料で、今週にでも着手できます。終活全体の進め方は終活は何から始める?最初の1週間でやる3つのこともあわせてご覧ください。

    いきいきつながる会が担えること

    NPO法人いきいきつながる会は、大阪を拠点に兵庫県を含む関西全域(和歌山除く)で、前述の「3つの空白」を埋める支援を行っています。

    • 定期的な見守りと、緊急時の駆けつけ
    • 入院・施設入所・賃貸契約での身元保証
    • 通院の付き添いや役所手続きの同行
    • 死後事務と、高野山奥の院での永代供養

    市の制度と競合するものではなく、市の制度を使ったうえで残る部分を埋める使い方が自然です。どこまでを市の制度で賄えるのかを一緒に整理するところから、無料相談を受け付けています。

    よくある質問

    Q. こうべ終活相談窓口は予約なしでも利用できますか?

    事前予約制です。電話またはインターネットから申し込みます。相談は無料で、来所・電話・オンラインから選べます。

    Q. エンディングプラン・サポート事業は、親族がいると使えませんか?

    神戸市の説明では、親族がいても関係が疎遠で頼れない場合も含むとされています。ご自身の状況が当てはまるかどうかは、市の窓口でご確認ください。

    Q. 所得が一定以上あると対象外ですか?

    当初は所得等の上限がありましたが、2025年10月に所得制限が撤廃されました。古い情報を見て諦めていた方は、改めてご相談ください。

    Q. 終活情報登録をすれば、希望どおりの葬儀にしてもらえますか?

    登録は希望と連絡先を伝える仕組みで、それ自体に法的効力はありません。確実に実行してほしい場合は、死後事務委任契約やエンディングプラン・サポート事業と組み合わせます。

    Q. 神戸市内で引っ越ししても制度は続けられますか?

    市内での転居であれば継続できます。市外へ転出する場合は対象外になるため、転出先の自治体の制度を確認するか、地域の制限がない民間サービスを検討します。

    まとめ

    神戸市の終活支援は、相談窓口・情報登録・エンディングプラン・市立墓地の4つで構成されています。このうち前の2つは無料で、今日からでも動き出せます。2025年10月にエンディングプラン・サポート事業の所得制限が撤廃され、利用できる方の範囲も広がりました。

    一方で、日常の見守り、緊急時の駆けつけ、入院・施設入所時の身元保証は、市の制度では担えません。公的制度を土台にし、残る部分を民間・NPOで補う二層構造で備えるのが現実的です。

    「自分はどの制度が使えるのか」「市の制度で足りない部分はどこか」と迷われたら、いきいきつながる会の無料相談をご利用ください。神戸市を含む関西エリアで、見守りから身元保証、死後事務まで一貫して伴走します。

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