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    墓じまいはいくらかかる?関西の実情と費用の考え方

    墓じまいはいくらかかる?関西の実情と費用の考え方

    2025年10月08日終活管理者9分で読めます

    「そろそろお墓を整理しておきたい」
    そんな声を聞くことが、ここ数年でぐっと増えました。
    子どもが遠方に暮らしている、体力的にお墓参りが難しい、後継ぎがいない――。
    こうした事情から、“墓じまい” を考える方が大阪や関西圏でも確実に増えています。

    とはいえ、「費用はいくらぐらい?」「何から始めればいいの?」といった疑問を抱く方も多いでしょう。
    この記事では、墓じまいにかかる費用の目安や注意点、さらに墓じまい後の安心な供養の選択肢まで、わかりやすくお伝えします。


    墓じまいとは?最近増えている背景

    墓じまいとは、今あるお墓を撤去して更地に戻し、遺骨を別の場所に移すことをいいます。
    つまり、「お墓をなくす」というよりも、「新しい供養の形に変える」という考え方です。

    大阪でも、次のような理由で墓じまいを選ぶ方が多くなっています。

    • 遠方に住んでいて、頻繁にお参りできない
    • 管理料や維持費が負担になってきた
    • 子どもや親族に迷惑をかけたくない
    • 墓石が老朽化し、修繕に費用がかかる
    • 自分の代で墓を閉じておきたい

    かつては「お墓を守るのが当然」という考え方が一般的でしたが、
    今は「無理のない形で供養を続ける」という柔軟な選択が広がっています。


    費用の目安と内訳

    墓じまいの費用は、お墓の大きさや立地、石材店によってかなり幅があります。
    大阪や堺・岸和田などのエリアでは、一般的に 30万〜100万円程度 が多いようです。

    主な費用の内訳を見てみましょう。

    項目内容目安費用
    墓石の撤去・運搬石材店による撤去作業、更地への整地約10〜50万円
    閉眼供養(魂抜き)僧侶によるお経や儀式約2〜5万円
    改葬許可申請市町村役場での手続き無料〜数千円
    遺骨の移送新しい納骨先への運搬約1〜5万円
    永代供養・納骨先費用合同墓・納骨堂など約10〜50万円以上

    お墓の場所が山の上にある、石材が大きいなどの場合は、重機の使用で追加費用がかかることもあります。


    大阪・関西で受けられる「還付制度」

    意外と知られていませんが、関西の一部自治体では墓じまいに関する費用が一部返ってくる制度があります。

    たとえば、

    • 岸和田市 … 公営墓地を返還する際に「永代使用料の一部が還付」される場合あり。
    • 泉大津市 … 使用期間が短い場合などに、支払った使用料の一部を還付する制度が存在。

    つまり、「墓石を撤去して更地に戻した後に、支払った使用料の一部が返ってくる」ケースです。

    金額や条件は自治体によって異なりますが、こうした制度は意外と見落とされがちです。
    お住まいの地域でも、まずはお墓のある自治体の市役所や管理事務所に確認してみることをおすすめします。

    「墓じまい=全額自己負担」と思い込む前に、行政のサポートをチェックしてみましょう。


    墓じまいの進め方

    実際に墓じまいを進める際は、以下の流れを押さえておくとスムーズです。

    ① 親族としっかり相談する

    墓じまいは家族にとっても大切な決断です。
    「知らないうちに片付けられた」と後でトラブルにならないよう、しっかり話し合っておきましょう。

    ② 新しい供養先を決める

    墓じまいをするには、遺骨の移し先(納骨先) が必要です。
    最近では、お墓を持たない永代供養墓や合同墓を選ぶ方が増えています。

    大阪からアクセスしやすい 高野山 奥の院 には、
    「いきいきつながる会」の慰霊碑(供養塔)があり、墓じまい後の納骨先として選ばれています。
    聖地・高野山での永代供養は、「自分らしく最後を迎えたい」と考える方にも人気です。

    ③ 改葬許可の申請

    現在のお墓がある市町村役場で「改葬許可申請書」を提出します。
    新しい納骨先の「受入証明書」を添付する必要があるため、事前に準備しておきましょう。

    ④ 墓石の撤去と遺骨の取り出し

    石材店に依頼して撤去作業を行い、遺骨を取り出します。
    お寺の墓地であれば、「閉眼供養(魂抜き)」の法要を依頼します。

    ⑤ 新しい場所で供養

    遺骨を移した先で納骨式や法要を行い、これで墓じまいは完了です。


    注意したいポイント

    墓じまいを進める際は、以下の点に気をつけましょう。

    • 親族間の同意不足:感情的なトラブルに発展することも
    • 改葬許可書の不備:申請書の記入ミスでやり直しになる例も
    • 費用トラブル:見積もり時と請求時の金額差に注意
    • 納骨先未決定:新しい納骨先が決まらないまま撤去してしまうと保管場所に困る

    また、寺院墓地の場合は「離檀料(りだんりょう)」が発生することがあります。
    これはお世話になったお寺へのお礼金で、相場は3〜20万円程度。
    事前に相談し、トラブルにならないよう丁寧に対応しましょう。


    墓じまい後の「安心な供養先」

    墓じまいをしたあと、「遺骨をどうすればいいのか」と不安に思う方も少なくありません。
    そんな方に選ばれているのが、**いきいきつながる会の慰霊碑(供養塔)**です。

    • 場所:高野山 奥の院(弘法大師ゆかりの聖地)
    • 対象:身寄りのない方、ご縁のあった方、会員の御霊
    • 意義:孤独死や無縁仏の不安をなくし、永続的に供養
    • 管理:法人として永代にわたり維持・管理

    「自分が亡くなったあと、誰にも迷惑をかけたくない」
    「お墓を片付けたあとも、手を合わせられる場所がほしい」
    そんな想いを持つ方々に選ばれています。

    大阪からもアクセスが良く、霊地・高野山という安心感から、
    近年は墓じまい後の納骨先としての相談が増えています。


    費用を抑えるコツ

    少しでも費用を抑えたい場合、次の3つの方法を検討してみましょう。

    1. 複数の石材店に見積もりを依頼する
       同じ作業でも業者によって10万円以上違うことがあります。

    2. 自治体制度を確認する
       岸和田市や泉大津市のように、永代使用料の一部が返金される制度もあります。
       「自分の地域でも何かあるかも?」と調べてみる価値は十分です。

    3. 永代供養でまとめて納骨する
       家族の遺骨を一緒に納めることで、管理費や維持費が抑えられるケースもあります。

    焦らず、信頼できる業者や団体と相談しながら進めるのが安心です。


    まとめ:墓じまいは“終わり”ではなく“新しい安心の形”

    墓じまいは、「お墓をなくす」ためではなく、
    これからも安心して供養を続けるための“次のステップ” です。

    費用の相場や流れを知っておくだけでも、不安は大きく軽減します。
    そして、墓じまい後の供養先をきちんと決めておくことが、最も大切です。

    いきいきつながる会では、

    • 墓じまいの相談
    • 身元保証・緊急時対応
    • 旅立ちサポート(葬儀・納骨・永代供養)

    といった幅広い支援を行っています。
    大阪を中心に、関西の方々が「自分らしい最後」を迎えられるようサポートしています。

    「お墓をどうしようか」と悩んだその時が、考えるタイミングです。
    どうぞ一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。