
知らないと損!終活で準備すべき意外な3つのこと|デジタル遺品・ACP・支援団体
知らないと損!終活で準備すべき意外な3つのこと
「終活」と耳にすることが増えたものの、実際に何から始めればよいのかわからないという方が大半です。「お墓や遺言を準備すれば十分」と思っている方も少なくありませんが、実は最も大切な準備はそれ以外のところにあります。この記事では、知らないと残された家族が困る3つの見落としがちな準備を、具体的な始め方とともに解説します。
1. デジタル遺品の整理:「見えない財産」の取りこぼしを防ぐ
現代の終活で見落とされがちなのがデジタル遺品です。ネット銀行・証券口座・SNSアカウント・サブスクなど、デジタル資産はオンライン上に存在するため、家族が存在を知らなければ永久に失われるリスクがあります。
具体的に整理すべき項目
- ネット銀行・証券口座のID・パスワード
- 電子マネー(PayPay・楽天Pay等)およびポイント残高
- SNS・メールのアカウント情報
- 定期課金されているサブスクの一覧(プライムビデオ・Netflix等)
- スマホのロック解除方法
整理の具体的な方法
最もおすすめなのが「エンディングノート」への記入です。市販のエンディングノートには「ID・パスワード」の記入欄が設けられているものも多く、一冊にまとめて保管できます。また、USBメモリにわかりやすくまとめ、信頼できる家族に保管場所を伝えておくことをおすすめします。
さらに、新聞などの定期購読を口座振替から現金手渡しに変更しておくと、万が一の場合に家族が容易に解約できます。課金されたまま残り続けるサブスクは、家族を悩ませる原因の一つです。
2. 医療・介護の希望を「書面」で伝える:ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の実践
終活と耳にすると「財産・相続」のイメージが先行しますが、実際に残された家族が一番困るのは「延命処置を望むか」「起き上がれなくなったら自宅・施設のどちらがよいか」など、医療・介護に関する希望の確認です。
近年、医療現場では「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」という考え方が広まっています。「人生の最終段階における医療・ケアについて、本人があらかじめ希望を話し合い、共有しておく取り組み」です。
事前に伝えておくべき主な項目
- 延命治療を望むかどうか
- 自宅療養と施設介護、どちらを希望するか
- 入院時に連絡してほしい人は誰か
- 輸血や胃ろうを望むかどうか
- 認知機能が低下した場合に、意思決定の代理を誰に担ってもらうか
知っておくべき書面の種類
- エンディングノート:法的拘束力はないが、希望を一元的にまとめるのに便利
- 任意後見制度:認知機能が低下した後の財産管理や生活支援を、あらかじめ決めた人に任せる仕組み
- 事前指示書(リビング・ウィル):終末期の医療方針について、本人の意思を医療現場で共有するための書面
口頭で伝えるだけでなく書面に残しておくことで、家族は緊急時に判断を迷わずにすみます。「まだ早いから大丈夫」と思ううちに準備しておくことが、そのまま家族を守ることにつながります。
3. 信頼できる支援団体とのつながり:「元気なうち」の登録が鍵
「身近に頼れる人がいない」「家族に迷惑をかけたくない」と考える高齢者は少なくありません。しかし、実際に入院や施設入居の必要が生じてから支援団体を探し始めても、時間と余裕がなく十分な比較ができないケースがほとんどです。終活において「元気なうちに備える」ことの重要性は、いくら強調してもしすぎることはありません。
元気なうちに登録すべき理由
- 希望を十分に伝えられる:健康なうちに登録すれば、担当者と信頼関係を築ける
- 身元保証に早めに対応できる:体力が低下してからでは入居審査が通らない施設もあるため、早めの登録が安心
- 転倒や認知症の進行に備えられる:準備がないまま判断能力が衰えると、契約手続きそのものが難しくなる
- 精神面で安心感が得られる:「もしもの時はどうなるんだろう」という不安が減り、落ち着いて日常生活を送れる
支援団体選びのポイント
- 身元保証ができる法人か
- 地域に密着した担当者がいるか
- 緊急時に駆けつけてくれる体制があるか
- ご逝去の後、葬儀・納骨まで対応してもらえるか
終活を始める前に知っておくべきこと
終活は一度に全てを整える必要はありません。まずは次の3つに、優先度順に取り組むことをおすすめします。
- エンディングノートを買ってみる:市販のエンディングノートに、デジタル遺品・ID・医療の希望・葬儀の希望を書き込む
- 家族に内容を伝える:書いた内容を家族と共有する(存在を知っている家族がいることが重要)
- 支援団体に相談する:まずは無料相談に足を運び、自分の状況と希望を伝えたうえで、合ったサービスかどうかを確認する
まとめ
終活の準備は「遺言やお墓」だけではありません。デジタル遺品の整理、医療・介護の希望を書面で伝えること、信頼できる支援団体とのつながり――この3つを整えることで、残された家族の負担を大きく減らし、自分自身も安心して日々を過ごせます。「まだ早い」と思っている今が、実は始めどきです。いきいきつながる会では無料の終活相談も受け付けていますので、お気軽にご相談ください。