
認知症かもと思ったら?親の初期サインと受診・相談の進め方【2026年版】
認知症かもと思ったら?親の初期サインと受診・相談の進め方【2026年版】
離れて暮らす親に久しぶりに会ったとき、「同じ話を何度も繰り返す」「冷蔵庫に同じ食材がいくつもある」といった、これまでとは違う様子に気づいて不安になる——そんなご相談を、大阪・関西で高齢者を支えるいきいきつながる会には数多くいただきます。
認知症は、早い段階で気づき、適切な相談や受診につなげることで、その後の暮らしの選択肢が広がるといわれています。この記事では、2026年現在の情報をもとに、家族が見落としがちな認知症の初期サインと、気づいたあとにどこへ相談し、どう受診へつなげるかの進め方を、順を追って解説します。
家族が気づきたい認知症の初期サイン
認知症は、ある日突然始まるというより、日常の小さな変化として現れることが多いとされています。加齢によるもの忘れとの違いも意識しながら、次のようなサインがないか振り返ってみてください。
- 同じことを何度も聞く・話す、約束を忘れることが増えた
- 料理の味付けや手順が変わった、鍋を焦がすことが増えた
- 通い慣れた道で迷う、車の運転でヒヤリとする場面が増えた
- 通帳や財布、鍵などを探す時間が長くなった
- 身だしなみに以前ほど気を配らなくなった
- 意欲が落ち、外出や趣味を面倒がるようになった
加齢によるもの忘れは「体験の一部を忘れる(ヒントで思い出せる)」ことが多いのに対し、認知症では「体験そのものを忘れる」傾向があるとされています。ただし、この線引きを家族だけで判断する必要はありません。「これまでと違う」という違和感こそ、早期発見につながる大切なサインです。離れて暮らしている場合の気づき方は、離れて暮らす高齢の親の見守り方法|家族ができる4ステップの備えもあわせてご覧ください。
「認知症かも」と思ったら、まずどこへ相談する
気になるサインに気づいても、いきなり本人を病院へ連れて行くのは難しいものです。そんなときにまず頼りになるのが、公的な相談窓口です。
地域包括支援センター
地域包括支援センターは、各市町村に設置されている高齢者の総合相談窓口です。介護や生活の困りごと、認知症の不安について無料で相談でき、必要に応じて適切な医療機関や介護サービスにつないでくれるとされています。「受診を嫌がって困っている」といった相談にも応じてくれるため、最初の相談先として非常に心強い存在です。まずはお住まいの地域の地域包括支援センターに電話をしてみることをおすすめします。
かかりつけ医・もの忘れ外来
日ごろ通っているかかりつけ医がいれば、まずはそこで相談するのもひとつの方法です。かかりつけ医がいない場合は、もの忘れ外来や認知症疾患医療センターなど、専門的に診てくれる医療機関を受診する方法もあるとされています。
なお、2024年(令和6年)1月には、**共生社会の実現を推進するための認知症基本法(認知症基本法)**が施行され、認知症の人が希望を持って暮らせる社会づくりが国の方針として進められています。「認知症になったら終わり」ではなく、早めに支援につながることで、住み慣れた地域で暮らし続ける道が開けるという考え方が広がっています。
受診を嫌がる親への向き合い方
「自分はボケていない」と本人が受診を拒むのは、決して珍しいことではありません。無理に説得しようとすると、かえって関係がこじれてしまうこともあります。
- **「認知症の検査」ではなく「健康診断」「持病の相談のついで」**として提案する
- 本人が信頼している人(かかりつけ医、親族など)から促してもらう
- 家族だけで抱え込まず、地域包括支援センターに間に入ってもらう
こうした工夫で受診のハードルが下がることもあります。大切なのは、本人の気持ちを尊重しながら、焦らず進めることです。
診断後に備えて考えておきたいこと
受診の結果、認知症やその前段階といわれる軽度認知障害(MCI)と診断された場合でも、できることはたくさんあります。介護保険サービスの利用を検討する段階になったら、介護保険の基本をわかりやすく解説|申請方法・要介護認定の流れ・一人暮らしの活用術【2026年版】が参考になります。
また、判断能力が低下してきたときのお金の管理や契約に備える方法として、成年後見制度や身元保証などの選択肢もあります。将来に向けた家族の備えについては、親の認知症に備える家族の実践ガイド|任意後見・財産管理・身元保証の準備手順でくわしく解説しています。ここで触れた制度は2026年現在の情報であり、今後の制度改正で内容が変わる可能性がある点にはご留意ください。
大阪・関西で高齢の親のことを相談したいなら
認知症の初期は、家族が一人で抱え込みやすい時期です。「病院に行くべき?」「介護保険は?」「離れて暮らしていて何ができる?」——そんな複数の悩みが同時に押し寄せます。
いきいきつながる会は、大阪・関西を拠点に、高齢者とご家族の暮らしを、見守り・身元保証・生活支援から終活までワンストップで一貫してサポートするNPOです。認知症が心配なご家族についても、公的制度の使い方から民間サービスの活用まで、状況にあわせてご案内します。
「まだ診断前だけれど不安」という段階でも構いません。初回のご相談は無料でお受けしています。離れて暮らすご家族のことでお困りの際は、どうぞお気軽にいきいきつながる会へご連絡ください。