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    老人ホームの種類と費用はどう違う?特養・有料・サ高住の選び方【2026年版】

    老人ホームの種類と費用はどう違う?特養・有料・サ高住の選び方【2026年版】

    2026年07月31日介護・福祉いきいきつながる会運営12分で読めます

    老人ホームの種類と費用はどう違う?特養・有料・サ高住の選び方【2026年版】

    「親に施設を考えたいが、特養と有料老人ホームの違いが分からない」「月にいくらかかるのか見当がつかない」——大阪をはじめ関西エリアの子世代の方から、こうしたご相談を多くいただきます。

    高齢者向けの施設は名前が似ていて、パンフレットを見比べても違いがつかみにくいのが実情です。ただ、「介護保険の施設か、住まいに介護がついたものか」という1点で分ければ、費用の考え方まで一気に整理できます

    この記事では、主な施設の種類と2026年現在の費用の目安、そして見学のときに何を見ればよいかを解説します。入居契約で求められる身元引受人については、「老人ホームの入居で身元引受人を求められたら」で詳しく扱っていますので、契約面が気になる方はそちらをあわせてご覧ください。

    まず押さえる:施設は大きく2つに分かれます

    区分代表例位置づけ初期費用
    介護保険施設特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)介護を受けるための「施設」。公的な性格が強い原則かからない
    住まい系介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、グループホーム住まいに介護や生活支援がついたもの。民間運営が中心入居一時金・敷金がかかる場合あり

    特養に入居一時金がないのは、介護保険施設だからです。 一方で入居要件が厳しく(原則として要介護3以上)、希望者が多い地域では待機が生じます。住まい系は比較的入りやすい反面、初期費用と月額が高くなる傾向があります。

    種類別の費用の目安(2026年現在)

    金額は地域・居室のタイプ・介護度によって大きく変わりますので、幅のある目安としてご覧ください。

    施設の種類主な対象初期費用月額の目安
    特別養護老人ホーム原則 要介護3以上なし5万〜15万円程度
    介護老人保健施設要介護1以上(在宅復帰が前提)なし8万〜17万円程度
    介護付き有料老人ホーム自立〜要介護0円〜数百万円(中央値は数百万円規模の例も)15万〜30万円程度
    住宅型有料老人ホーム自立〜軽度0円〜数百万円10万〜20万円程度
    サービス付き高齢者向け住宅自立〜軽度0〜50万円程度(敷金)13万〜30万円程度
    グループホーム認知症の診断がある方0〜数十万円12万〜18万円程度

    月額の表示には注意が要ります。 パンフレットの月額は家賃・管理費・食費までで、介護サービスの自己負担、おむつ代、医療費、理美容代などは別に発生するのが一般的です。実際の支払額は表示の1〜3割増になるとお考えください。

    費用や制度の内容は事業者・地域によって異なり、変更される可能性もあります。最新の情報は各施設および市区町村の窓口でご確認ください。

    費用を抑える2つの公的な仕組み

    特定入所者介護サービス費(補足給付)

    介護保険施設(特養・老健など)に入る方のうち、所得や資産が一定以下の方は、居住費と食費の負担が軽減される制度があります。対象や限度額には要件がありますので、市区町村の介護保険担当課にご確認ください。住まい系の施設は対象外である点に注意が必要です。

    高額介護サービス費

    1か月の介護サービスの自己負担が一定額を超えた場合に、超えた分が払い戻される仕組みです。所得区分によって上限額が異なります。

    費用で悩んだら、まず特養と補足給付を検討するのが基本の順序です。そのうえで、待機期間や本人の状態に応じて住まい系を組み合わせます。

    施設を選ぶときの5つの確認点

    1. 今の介護度と、これからの見通しに合っているか

    現在の状態だけで選ぶと、状態が変わったときに住み替えが必要になります。介護度が上がっても住み続けられるかを忘れずに確認してください。住宅型有料老人ホームやサ高住では、重度化したときに退居を求められる場合があります。

    2. 医療への対応

    たん吸引、インスリン注射、胃ろう、看取りへの対応可否は施設によって差があります。持病がある方は、具体的な処置名を挙げて対応可能か聞くのが確実です。協力医療機関の場所と、通院の付き添いを誰がするかもあわせて確認します。

    3. 夜間の体制

    夜勤の人数、看護職員の常駐やオンコール体制、急変時の搬送の流れ。パンフレットに書かれていないことが多いので、見学時に口頭で確認してください。

    4. 立地

    ご家族が通える距離かどうかは、入居後の満足度を大きく左右します。関西エリアでは、都市部の施設は費用が高めですが交通の便がよく、郊外は費用を抑えられる反面、面会の負担が増えます。

    5. 見学は時間帯を変えて2回以上

    日中の見学だけでは分からないことがあります。食事の時間帯や夕方に行くと、スタッフの人数や入居者の様子が違って見えます。入居者の表情、声のかけ方、においなどは資料には表れません。

    契約前に押さえておきたい3点

    1. 退居の条件:どういう状態になったら退居を求められるのか。書面で確認します
    2. 入居一時金の償却と返還:何年で償却されるか、途中退居した場合いくら戻るか
    3. 身元引受人・保証人:ほとんどの施設で求められます。頼める方がいない場合の扱いを、申し込み前に確認してください

    3つ目でつまずくケースが実際にあります。希望の施設が見つかってから保証人の問題が出てくると、入居の時期がずれ込みます。施設探しと並行して保証の手当てを進めておくと安心です。詳しい進め方は「老人ホームの入居で身元引受人を求められたら」をご覧ください。

    まだ在宅を続ける選択肢もあります

    見学を重ねるうちに「まだ自宅でいけるかもしれない」と感じる方も少なくありません。在宅を続けるための備えは「80歳を過ぎても自宅で暮らし続けるために」に、ご家族の視点からの支援は「80代の親の一人暮らしが不安になったら」にまとめています。施設か在宅かは二者択一ではなく、在宅の限界が来る前に施設の情報を集めておくのが現実的な進め方です。

    見学のときに聞く7つの質問

    見学は限られた時間しかありません。あらかじめ聞くことを決めておくと、施設ごとの違いが比べやすくなります。

    1. 「月額の表示に含まれていない費用は何ですか」——おむつ代、医療費、理美容代、レクリエーション費など
    2. 「介護度が上がった場合、費用はいくら増えますか」——具体的な金額で聞きます
    3. 「どういう状態になると退居をお願いされますか」——書面での提示を求めます
    4. 「夜勤は何人体制で、看護職員はいますか」——夜間の安心感を左右します
    5. 「協力医療機関はどこで、通院には誰が付き添いますか」——家族の負担に直結します
    6. 「看取りまで対応していただけますか」——最期をどこで迎えるかの話につながります
    7. 「身元引受人がいない場合、どのような扱いになりますか」——早い段階で確認しておきます

    答えにくそうな質問にどう向き合ってくれるかも、その施設の姿勢を知る手がかりになります。数字だけでなく、応対の仕方も見ておいてください。

    いきいきつながる会のサポート

    「施設を探しているが、保証人を頼める人がいない」「見学に付き添ってほしい」——そうしたご相談に、NPO法人いきいきつながる会は大阪を拠点に関西エリアでお応えしてきました。

    • 施設入居時の身元保証・身元引受
    • 入居前の見守りと生活支援
    • 終活のご相談から死後事務、高野山奥の院での永代供養まで

    施設探しの段階から入居後、そしてその先の手続きまでをワンストップでお引き受けできるため、状況が変わるたびに窓口を探し直す必要がありません。NPO法人として、営利目的ではなく地域の高齢者支援を続けてきました。

    よくある質問(FAQ)

    Q. 特養に申し込みましたが、いつ入れるか分かりません。待つ間はどうすればよいですか?

    A. 待機中は在宅サービスを組み合わせて過ごす方が多くいらっしゃいます。老健やショートステイを利用しながら待つ方法もあります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに、待機中の組み立てを相談してください。

    Q. 要介護1ですが、特養に入れませんか?

    A. 特養は原則として要介護3以上が対象とされています。ただし、やむを得ない事情があると認められた場合に特例的な入居が認められる仕組みもあります。市区町村の介護保険担当課にご確認ください。

    Q. 入居一時金が「0円」の施設は割安ということですか?

    A. 一概には言えません。一時金を0円にするかわりに月額が高く設定されている場合があります。入居期間の想定を置いて総額で比べることをおすすめします。

    Q. 認知症があると入居できる施設は限られますか?

    A. グループホームは認知症の診断がある方が対象の住まいです。有料老人ホームや特養でも受け入れは行われていますが、症状の内容によって対応可否が変わります。具体的な状態を伝えて確認してください。

    Q. 費用が年金だけでは足りません。どうすればよいですか?

    A. まず特養と補足給付(特定入所者介護サービス費)が使えるかを確認してください。そのうえで、高額介護サービス費や、自治体独自の助成の有無を地域包括支援センターで確認します。

    まとめ|「介護保険施設か、住まい系か」で分けて考える

    老人ホーム選びは、次の順序で進めると迷いません。

    1. 2つの区分に分ける:介護保険施設(初期費用なし・要件厳しめ)か、住まい系(入りやすい・費用高め)か
    2. 公的な軽減制度を先に確認する:補足給付、高額介護サービス費
    3. 将来の状態変化まで見る:介護度が上がっても住み続けられるか、医療にどこまで対応できるか
    4. 見学は時間帯を変えて2回以上:資料に出ない部分を自分の目で確かめる
    5. 保証人の手当てを並行して進める:申し込み前に確認しておく

    費用や制度は地域・事業者によって異なり、変更される可能性があります。最新の情報はお住まいの自治体・地域包括支援センターにもご確認ください。

    「どの種類が合っているのか分からない」という方は、お気軽に無料相談をご利用ください。いきいきつながる会では、施設選びのご相談から身元保証、終活、死後事務まで一貫してサポートし、関西エリアで多くのご家族に伴走してまいりました。